また今年も、阪神・淡路大震災があった1月17日が巡ってきました。あれから、早くも12年・・・淡路島にいる私も、あの日のことは、鮮明に記憶しています。今まで経験したことのない激しい上下の揺れでした。立つことすらできず、座ったまま恐怖感と驚きを感じていました。長い長い時間でした。思わず「このまま死んでしまうのかな。人間って案外簡単に死ぬもんだ」そんなことが、頭の中を駆け巡ったことを覚えています。幸いしばらくして、揺れが治まって、たいした被害も受けず、何とか無事に乗り切ることができました。
震災によって、数え切れないくらいたくさんの人々の命が奪われましたこの1週間、新聞は震災で亡くなった方たちの特集をしていました。それを読むたびに、涙が溢れました。毎日、新聞を見ては、涙、涙でした。残された家族が、亡くなった兄弟や親、子どもについての思い出を、まるで昨日のように語っていました。亡くなられた方のどの人にも、それぞれの人生がありました皆一生懸命生きていました。一人一人に素敵な夢がありました・・・
今日は、赤々と燃えるように美しい夕日でした思わず太陽が、山の陰に隠れるまで見入ってしまいました。わずか数分間の出来事でしたが、静かに夕日を最後まで見届けられる幸せ。そんな当たり前の日常が、これからも永遠に続いてほしいと願わずにいられませんでした。