大坂は目まぐるしく変化していく都市だけれど、京都はじんわりとあまり変わらないと思い込んでいました。見事に裏切られましたショックやはり25年という歳月は遠すぎました。

本当に久しぶりに(あまり大きな声ではいえないですが、何と25年ぶり!)学生時代を過ごした京都・同志社大学周辺を訪れる機会がありました。あっ汗同志社が母校ではありません。だったら嬉しいのですが・・・もう今は滋賀に移転してしまった、地味な芸術系の短大です。いつのまにやら、4年制になってました学校

母校がなくなってしまったのは、少子化の時代の流れで、しょうがないなーと思います。でもねーあれほどかつての学校周辺の昔の面影が消えているとは、全く予想もしませんでした宇宙人

その昔、お迎えの彼氏達がズラッーと高級車車で並んでいた通り道にあったはずの、傘やさん、パンやさんがない!大丸を退職したおじさんが「あのう」という面白い名前の喫茶店を営んでいたのに、そのお店もない!いつもお昼になると学生で満席。豆シチューの味は今でも忘れられませんラブあの人なつっこいおじさん、今でも元気にしているのかな?

うっ、うっ、ショック!まるで別世界です。民家が続くだけで、どこに母校があったかも皆目わからなくなっています。歳月は残酷ですねドクロ

こうなると、どうしても昔の面影にすがりつきたくなり、ここだけは変わっていないはず・・・と、時々フラッと散歩していた「相国寺」を訪ねました。確かに昔のままのたたずまい・・・ホッ
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ここでは、よく「必殺仕事人」のテレビ撮影をしていて、主演の藤田まことや、中尾ミエ、火野正平を近くで見ました。

相変わらずほとんど人通りもなく静かです。ところがお寺のすぐそばに近寄ってみると、立ち入り禁止になっていて、柵ができていました。その昔・・・そんな柵はなくて、藤田まことが、石段に腰掛けて、お弁当を食べていたはず。あれは私の記憶違いだったのか?

最近世の中物騒になってきているから、それも致し方ないのでしょうか。私の知っている風景はどこにもないのでしょうか。さみしいです。。。。
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傷心の私は、相国寺前にある可愛いカフェでお茶をすることにしました。昔はなかったのになあー
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珍しいチャイのチーズケーキでした。
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後ろの席には、同志社大学の女子学生らしき二人が、笑いながら話し込んでいました。たわいもない食べ物のお話が続いていますアイス昔、昔の私を見る思いがして、一気に心は学生時代♪人生の不安もなくて、くったくのないあの頃を思い出しました。あれから、いろいろなことがあった人生。学生時代からは、想像もできなかったけれど、まあ何とか生きています足跡

そして帰り道・・・ふと、向い側を見ると、たまに立ち寄っていた「みやこ食堂」を発見しました。店構えといい、看板といい何も変わっていない。たった一つ見つけた思い出と重なる景色。あった!涙がこぼれそう悲しい

私の生まれ故郷は静岡です山そこで12才まで過ごしました。3年前に始めてゆっくり生まれた場所を訪れたことがありました。もう何十年も離れていたので、それこそ初めて見る見たこともない世界でした電球何度も心の中で思い描いていたなつかしい風景は、何一つ存在してなかったのです。

その時に感じたのは、もう私の心の中にしか、思い出は残っていないということです。今回も、「私がここにいた」という足跡を確認したい思いがあったのですが、やっぱりそれは叶わぬ願いでした。

人生って、こんなもんなのでしょうねプレゼント