先月徳島で曼荼羅展を見て以来、ぜひ行きたいと思っていた大阪歴史博物館のチベット展に行って来ました。
地下鉄を下りると、すぐ目の前に博物館がありました。
公園のように広い場所にあり、なぜか竪穴式住居みたいな遺跡がお隣にありました。
博物館s

看板s

巨大なドーム型の建物は新しくてきれいです。
博物館の中s
今までチベットは遠い国だと思っていました。
それが少し身近な国になりました。
薄暗い照明の中で、数えきれないほどの仏像や曼荼羅、装飾品、法具などが展示されていました。
6世紀、11世紀など、気の遠くなるほど古いものが多数ありました。
ところどころ布地がほころんで、色あせた曼荼羅に歴史を感じました。
美しい日本の仏様とは、また趣が違うけれど、とても人間的で魅力的な仏様でした。

人間と同じくらい大きな弥勒菩薩立像。
その菩薩様のお顔を真下から、まじまじと見上げると。。。生きていました!!
生々しくて、はっと息を飲みました。
心がわしづかみにされてしまいました。
魂がスーッと吸い込まれそうになりました。
呼吸する音が聞こえてきそうです。
静かにほほ笑みをたたえたお顔は美しく、いつまでも見ていたいと思いました

この菩薩様だけだろうか?と思って、お隣の釈迦如来様に目を移すと、やっぱり生きていらっしゃいました。
1000年も生き続けているのです。
永遠の魂でしょうか。
この不思議な感動は忘れられません。

カバーラという密教の法具にもドッキリしました。
高僧が亡くなると、その頭骸骨を加工して作ります。
そこに水を入れると何と聖水に変わるのだそうです。
まさか?と思ってよーく見ると、確かに頭蓋骨
横に真っ二つにして、ヘルメットを逆さにしたような形です。
すごい発想ですね~
他にもドクロが装飾に使われたり、日本人には想定外の世界です。
美しい清らかなところだけではなく、人間の醜さ、愚かさもそのまま表現していく。
光も影も全部認める。そのまんま。何ごとにも捕らわれない。
あるがままなのですね~それでいいのです

グリーンターラ様も3人いらっしゃいました。
どの方も美しく心が癒されます。
一番惹かれたのは、座って片足を投げ出している仏像です。
お顔がふっくらしていて、気のせいか?私に似ているような感じがして、身近に感じました。

十一面千手千眼観音菩薩様には、ただただ圧倒されました。
十一のお顔と千の手と眼を持っているのです!
その姿で、あらゆる人々を救っていくのです。
千の眼と手があれば、多くの人に救いの手を差し伸べられます。
一人も見逃さない。
その慈悲深さに心が揺さぶられました。
想像もできないほど大きな大きな愛です。
その愛の前に、自分の小さな愛が身に沁みました。
本当にちっちゃな私です。
今まで何百年も、その観音様の前で人々が祈り、願いを伝えてきました。
何も語らず、その思いを一身に受けて、生き続けている観音様です。
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愛の深さに感動したチベット展でした。
3月31日まで開催されています。
皆様もすばらしい菩薩様や観音様にご縁がありますように

11日に行われる、クリスタルボウルと曼荼羅のワークがますます楽しみになりました