昨日の続きです。
今回の高野山は慌ただしいスケジュールだったため、ハッピーメーカーの作家さんたちの作品はほとんど見ることができませんでした。
お寺で訪れたのは、yukko*さん の作品展を展示していた成福院さんと南院さんだけです。
南院さんの玄関では、なつかしい龍のつい立てとご対面しました。
2年前のハッピーメーカーの時に、クリスタルボウル演奏を見守ってくれた龍です。
その龍のつい立ての前に小松弘典さんの作品がありました。
葉っぱや牡蠣の殻など自然素材を利用しています。
決して後ろの龍の迫力に負けていませんでした。
力強い作品でした。
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お庭の風景とマッチした書は、田面遥華さんが繰り広げる素敵な世界です。
書と言うより、絵画を見ているような立体感や流れがありました。
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大好きな秦忍さんの作品はじっくり見せていただきました。
忍さんは自然と共鳴し、時間をかけながら表現していく作家さんです。
一つ目の作品は、一人一人が七夕のように願いを込めて、糸を通し、ささの葉に結び付けていく作品です。
カヤのような布が天井に吊るされていました。
天の川のように果てしなく広がる宇宙空間を感じました。
願いが叶うように、色とりどりの糸を通します。
神聖な作業でした。
たくさんの願いの糸が、まっすぐささの葉に届いていました。
みんなの夢や願いが届くといいなあ~
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二つ目の作品は静かな空間の中に、ふんわり揺れながら浮いていました。
お部屋に入った瞬間、思わず感動で声を上げてしまいました。
見たことのな空間。
この丸い玉は何と!秋のすすきで作られていました。
一つのすすきで、一つのまるい作品を作ったそうです。
気の遠くなるような手作業ですね~
よく見ると、一つ一つそれぞれ個性のある玉になっていました。
きれいな丸い形、少しゆがんだ形。。。
忍さんは、みんな形が違うのが人間みたいで好きだな~とおっしゃってました。
そうですよね。
みんな違うからいいのです。
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ゆら、ゆら揺れるすすきの玉を見つめているだけで、なぜか心が安らぎます。
繊細で、あったかい。
ほんの少し空気が揺れただけで、微妙に、ゆーら、ゆーら。

忍さんのリクエストで、急きょクリスタルボウルを演奏することになりました。
みんな寝転んで、すすきを見ながら漂っていました。
私も癒されました
だって、クリスタルボウルを鳴らすと空気も振動するから、すすきの玉が揺れるのです。
面白かった!
可愛かった。
始めは二つくらい揺れて、だんだん4つ、5つと揺れる玉が増えていきました。
共鳴、共振していました。
童心に帰ったように、無邪気に遊ばせてもらいました。
クリスタルボウルの響きは空気も震わせるのだと、視覚ではっきり確認できました。
楽しいミニコンサートでした。
すすきとクリスタルボウルが仲良く響き合い、生み出されたすばらしい世界でした。
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毎回、みなさんにお伝えしていることがあります。
クリスタルボウルの音は、ここにいる皆さんや場のエネルギーがハーモニーとなって溶け合い作り出していくものです。
だから、もう二度と同じ演奏はできません。
今日のこの音は世界に一つのもの。
すすきとクリスタルボウルのハーモニーは深く心に響きました。

クリスタルはエネルギーを記憶します。
またひとつ、クリスタルボウルに幸せの記憶が刻まれました。
忍さん。
素敵な機会をありがとうございました

まだ、楽しいお話は続きます。